
2027 Autumn & Winter FABRICa NIPPON
Final Report
第6回目の開催となった「2027 Autumn & Winter FABRICa NIPPON」は、開催開始から丸3年を迎える節目のシーズンとなりました。
FABRICa NIPPONは、《ビジネスゾーン》と《マーケットゾーン》という、異なる来場対象と目的を持つ2つのゾーンで構成されています。しかし、いずれも単なるモノの売買にとどまらず、“日本のモノづくり”を継続していくことの重要性を伝える場として、開催を重ねてまいりました。
近年、繊維・ファッション業界を取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。こうした混沌とした状況だからこそ、新たな需要や繊維ビジネスのあり方を考える時期が訪れているように感じます。
売り手と買い手、双方の素材に対する捉え方も徐々に変化する中、“日本独自のモノづくり”をいかに継承し、発展させていくのか。その答えは決して一つではありません。良きものを継承しながら、変えるべきものは変え、前へ進んでいくことの大切さを、改めて感じています。
今シーズン、《ビジネスゾーン》で掲げたテーマは「ReIMAGINE ~新しい視点~」。
開催を終えた今、このテーマは素材開発における新たな視点だけでなく、これまでの商習慣やビジネスのあり方を見つめ直すことにもつながっていたのではないかと感じています。
一方、《マーケットゾーン》では、株式会社ウールスタジオ/AND WOOLの企画協力のもと、特別企画「糸と布の蚤の市 in FABRICa NIPPON」として、新たな構成で開催いたしました。
より多くの産地企業にご参加いただいたことに加え、AND WOOLの発信力にもご協力いただき、500名以上もの方々にご来場いただきました。
初日の午前中には用意した商品の約3分の1が売れ、出展者も主催者も驚くほどの反響となりました。急遽、商品の追加投入をお願いした企業もあり、会場にあふれる素材への熱量を肌で感じることができました。
その光景には驚きと喜びを感じる一方で、これからの素材ビジネスのあり方について、さまざまな思いが交錯したことも事実です。
FABRICa NIPPONでは、初回より来場者の「数」ではなく「質」を重視してまいりました。しかし、これほど多くの方々が素材に興味を持ち、実際に手に取って購入する姿を目の当たりにし、そこに新たな可能性があることを感じました。
《ビジネスゾーン》では、単なるストック素材の販売ではなく、産地テキスタイルメーカーや産元商社とブランドとの協業によるオリジナル素材開発を主軸としてまいりました。今後もその姿勢を大切にしながら、素材の新たな需要や販路について、さらに視野を広げていく必要があると考えています。
その原点にあるのは、人と人とのコミュニケーションから生まれる、新たな価値の創出です。
今後も、ファッションデザイナーをはじめ、明確なディレクションのもとにモノづくりを行うアパレルブランド、日本の素材に価値を見出す雑貨・ライフスタイルメーカー、さらには一般消費者との接点も視野に入れながら、新たな出会いとビジネスが生まれる「場」を模索してまいります。
会期中には、出展者や来場者の皆様から「楽しかった」という声を数多くいただきました。改めて、ご参加、ご来場いただいた皆様に心より御礼申し上げます。
この“出会いの場”を提供し続けること。そして、その出会いから新たなビジネスが生まれることこそ、FABRICa NIPPONに携わるスタッフ一同の最大の喜びです。
これからも、“日本のモノづくりを継続させる”ための活動を続けてまいります。
・・・
・・・

開催概要
★会期:2026年9月 9日(水) 10:00~18:00
9月10日(木) 10:00~17:00
★会場:東京都立産業貿易センター 浜松町館 5階北
〒105-7501 東京都港区海岸1-7-1
東京ポートシティ竹芝オフィスタワー
・JR山手線・京浜東北線/浜松町駅(北口)から徒歩5分
・東京モノレール/浜松町駅から徒歩5分
・都営浅草線・大江戸線/大門駅B2出口から徒歩7分
・ゆりかもめ/竹芝駅から徒歩2分
★主催:有限会社Kラボラトリー
★入場:無料
★出展企業(50音順):
◆株式会社加藤テキスタイル事務所<ビジネスゾーン> ◆株式会社川栄<マーケットゾーン>◆木村員毛織株式会社<ビジネスゾーン> ◆有限会社クロスジャパン<マーケットゾーン> ◆卓Edge合同会社<ビジネスゾーン> ◆株式会社東匠猪俣<ビジネスゾーン> ◆長尾織布合名会社<マーケットゾーン> ◆明林繊維株式会社<マーケットゾーン>
★<マーケットゾーン・セレクトコーナー>ブランド・ショップ出展者紹介
(アルファベット順):
◇A-CO ◇AND WOOL ◇BU ◇nunomaru ◇Nuno Mittel ◇ritardando K.K.
★会場面積:約765㎡(天井高:5.0m)
★来場者数:総数・・・634名
≪ビジネスゾーン≫ (ビジネス関係者等)・・・・113名
≪マーケットゾーン≫ (学生・一般消費者等)・・・521名
メディア掲載
Media
*≪繊維ニュース/2026年8月6日WEB・紙媒体掲載≫
*≪芝浦イベントポータル≫
*≪繊研新聞/2026年8月28日WEB・紙媒体掲載≫
/2026年10月07日WEB・紙媒体掲載≫
ビジネスゾーン
Business Zone
2027 Autumn&Winter FABRICa NIPPON
Direction
ReIMAGINE
―新しい視点―
ReIMAGINEは直訳すると「再び想像する」ですが、実際には
「新しい視点で再構築する」「根本から考え直す」「再解釈する」という意味で使われます
単なる「作り直し(リメイク)」とは異なり元の世界観をベースにしつつも大胆なアレンジを加えて
新しい作品として昇華させる考え方です
2027AWは既存の物を見つめ直し、更なる進化を追求する物創りを目指しましょう
27AWシーズンの開発のポイントとなるキーワードは穏やかさと安心感、本質的な豊かさです。
不確かな未来への不安、真実の不透明さ、そしてAIによる全てのものが加速度的に進化する中で、これまで以上に確かな拠り所を求める傾向を感じます。着心地の優しさ、触った暖かさ、安らぎを感じる自然や落ち着きを感じさせる伝統、温もりのある手仕事からのインスピレーションが重要になり、リラックスするタッチや質感、ふんわりと包みこむ膨らみ感、空気を含んだような柔らかな毛足とボリューム感、自然をモチーフにした表情感と素朴さ、そして薄地の3D表情などの素材感に注目です。
(Texture of material)
*ReMINIMAL / *ReHISTORICAL /
*ReCRAFT / *ReNATURAL
(Color proposal)
*Active color / *Fundamental color / *Scheme color




2027 Autumn&Winter FABRICa NIPPON
FABRICa PORTA (Business Matching Program)
ビジネス商談のさらなる強化を目的に、ビジネスプログラム「FABRICa PORTA」を実施しております。
本プログラムでは、事前に出展者の素材情報をご覧いただいたうえで、ファッションデザイナーの要望に応じ、会期中に専用商談室での個別商談を実施します。
会期前に双方の情報を共有することで、商談の精度と密度を高め、より実効性の高いビジネスマッチングの創出を目指しています。




