
2026 Autumn & Winter FABRICa NIPPON
Final Report
“2026 Autumn & Winter FABRICa NIPPON”は、2年目を迎え、ひとつのターニングポイントとなる開催となりました。
会期中の2日間は天候にも恵まれましたが、9月中旬にも関わらず真夏のような暑さに見舞われ、会場内(秋冬素材)と会場外(猛暑)のギャップが印象的でした。そんな中、多くの皆様にご来場いただき、心より感謝申し上げます。
本イベントは、時代の流れを的確に捉えながら常に変化し、未来へと進化していくことを目指しています。混沌とする国内外の状況をいかに取り込み、“日本独自のモノづくり”を継承・発展させていくかが大きなテーマです。
≪ビジネスゾーン≫では、初回より継続して実施しているファッションデザイナーへのアンケート結果をもとに、「Re-Creation/再創造 ~正統派と技巧派の共生~」をディレクションテーマに掲げました。
過去・現在・未来という時間軸を巡らせながら、「再創造を楽しむ」という発想を軸に、“正統派”と“技巧派”が共生する新たなクリエーションを提案しました。
≪マーケットゾーン≫では、セレクトコーナーを中心に構成し、2つのワークショップを開催。来場者の皆様に“対話から生まれる価値の再創造”を体感していただきました。また、日本の繊維産地への理解を深めていただくため、会場内に「日本の主な素材産地MAP」を設置。解説をWEBサイトと連動させ、QRコードからアクセスできる仕組みを導入しました。
主な取組み内容
■ ≪マーケットゾーン≫で産地MAPを設置し、WEBサイトと連携して産地情報を発信
■ ≪マーケットゾーン≫でのワークショップでは、再注目される装飾技術“スモッキング刺繍”を制作体験
■ SNS活用の拡充として、会場(港区芝浦エリア)のLINEポータルを通じた情報発信を実施
FABRICa NIPPONでは、来場者の「数」よりも「質」を重視しています。
特に≪ビジネスゾーン≫では、かつて日本の繊維産業とファッション業界の協業が世界に旋風を巻き起こしたように、「素材産地 × デザイナー・アパレルによる新たなクリエーション」の継続を目指しています。
その“出会いの場”を提供し続けることこそ、FABRICa NIPPONに携わるスタッフ一同の最大の喜びであり、今後も“日本の素材産地の未来を織る”活動を進めてまいります。

開催概要
★会期:2025年9月17日(水) 10:00~18:00
9月18日(木) 10:00~17:00
★会場:東京都立産業貿易センター 浜松町館 5階北
〒105-7501 東京都港区海岸1-7-1
東京ポートシティ竹芝オフィスタワー
・JR山手線・京浜東北線/浜松町駅(北口)から徒歩5分
・東京モノレール/浜松町駅から徒歩5分
・都営浅草線・大江戸線/大門駅B2出口から徒歩7分
・ゆりかもめ/竹芝駅から徒歩2分
★主催:有限会社Kラボラトリー
★入場:無料
★出展企業(50音順):
◆糸の音(株式会社川栄・富士山生地加工合同会社・株式会社槙田商店・武藤株式会社)<ビジネスゾーン> ◆株式会社加藤テキスタイル事務所<ビジネスゾーン> ◆木村員毛織株式会社<ビジネスゾーン> ◆五大株式会社<ビジネスゾーン> ◆株式会社東匠猪俣<ビジネスゾーン> ◆遠山産業株式会社<ビジネスゾーン> ◆日の出紡織株式会社<ビジネスゾーン> ◆FUKUI布のえき(株式会社ウエマツ・株式会社山﨑ビロード>
★出品者<マーケットゾーン・セレクトコーナー>(アルファベット順):
◇株式会社山﨑ビロード ◇AND WOOL ◇nunomaru ◇Nuno Mittel ◇ritardando K.K. 他
★会場面積:約765㎡(天井高:5.0m)
★来場者数:総数・・・346名
≪ビジネスゾーン≫ (ビジネス関係者等)・・・・259名
≪マーケットゾーン≫ (学生・一般消費者等)・・・87名
2026 Autumn&Winter FABRICa NIPPON
Special WORKSHOP“KNIT”
FABRICa NIPPON《マーケットゾーン》では、業界関係者及び一般消費者へ日本製素材の良さを実感してもらえるような様々な取組みを行っております。その1つである“Special WORKSHOP”では、ファッションデザイナーやディレクターを講師に招き、実演にてモノづくりの楽しさを共有する取組みを行っております。
2026AWシーズンでは2日間、Special WORKSHOP“KNIT”として、電子編み機を使用してカシミヤストールを講師と共に制作いたします。手編み機で編まれる製品の優しい風合いを体感ください。今シーズンはニットアイテムで定評のあるAND WOOLディレクターの村松啓市氏監修によりAND WOOLの熟練スタッフが講師を務めました。村松氏の創り出すニット作品は人の手のぬくもりを感じつつも、デザイナー本来が持つ独創性を秘めた唯一無二の逸品。プロの観点から編み機を教えていただける貴重な機会になりました。



2026 Autumn&Winter FABRICa NIPPON
Special WORKSHOP“SMOCKING”
初開催!
FABRICa NIPPON《マーケットゾーン》では、業界関係者及び一般消費者へ日本製素材の良さを実感してもらえるような様々な取組みを行っております。その1つである“Special WORKSHOP”では、ファッションデザイナーやディレクターを講師に招き、実演にてモノづくりの楽しさを共有する取組みを行っております。
2026AWシーズンでは2日目(9/18)にSpecial WORKSHOP“SMOCKING”として、お好きな生地を使い、講師とともにハンドメイドでスモッキング刺繡を制作します。講師である坂口氏が作成したパターンを使用しての<Aコース>スモッキング刺繡+エコバッグ制作、<Bコース>スモッキング刺繡のみを制作しました。本来、機能性を重視し考案されたスモッキング刺繡が昨今では、その装飾性が注目されている手芸テクニックだけあって、多くの受講者が集い、講師を囲みながら楽しく新たな刺繍テクニックを習得されたようです。



2026 Autumn& Winter
Direction
Re-Creation/再創造
―正統派と技巧派の共生―
Re-Creation/再創造とは、構築していたものを
新たな視点や方法で再構築する、または新たな創造として捉えることですが
Recreation となると、「娯楽」「気晴らし」「仕事以外の楽しみの活動」という意味になり
二番目の意味として「再構築」「再現」「作り直し」も加わります
26AW FABRICa NIPPONでは
Re-CreationとRecreationから導かれる
「再創造を楽しむ!」を考え方のベースに
正統派と技巧派が共生するRe-Creationを提案します
26AWに向けてのものづくりの方向性は、伝統、遺産、継承、職人気質や独自性、独創性、得意技、化学反応などの挙がっているキーワードから、古き良きものを残しつつも独創的な技を磨くことがRe-Creationにおいて重要と考え、「正統派」と「技巧派」という素材感の切り口から、それらが共生することで創り出される素材感が、今シーズンのポイントと考えます
(Texture of material)
*Historical/ブリティッシュ&レトロ / *Texture/ファンシー&クチュール /
*Nostalgic/シアリング&コンフォート / *Thinness/スキニー&シアー /
*Vintage/クラッシック&スプレンダー / *Structure/パワー&エレガンス
(Color proposal)
*Active color / *Scheme color / *Fundamental color






2026 Autumn&Winter FABRICa NIPPON
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